Queen(戦慄の王女)

【歌詞&和訳】Liar/ライアー(QUEEN/クイーン)

QUEENの1stアルバム、Queen/戦慄の王女から5曲目のナンバーです。
フレディがクイーンに加入するまえに所属していたバンド、Ibex/アイベックス時代に制作した楽曲、Lover/ラバーをベースに曲を制作したそう。
アイベックスには1969年、五ヶ月間という短い期間在籍していました。

ライアーは英国ではシングルカットしていませんが、北米では短く編集されて発売されました。(ライアーは6分26秒あるため3分程度に短縮された。ちなみにイントロだけで1分24秒あります。)

歌詞と和訳-Liar/ライアー

作詞・作曲: フレディ・マーキュリー
初出アルバム: Queen/戦慄の王女(QUEENの1stアルバム)・1973年7月13日発売

[Verse 1]
I have sinned, dear Father
Father, I have sinned
Try and help me, Father
Won’t you let me in

私は罪を犯しました 我らの父よ
父よ 私は罪を犯してしまいました
どうか私をお救いください 父よ
罪深き私を受け入れてください
 

[Chorus]
Liar
Oh, nobody believes me
Liar
Why don’t you leave me alone?

嘘つきめ!
ああ 誰も私を信じてくれません
嘘つきめ!
どうして 放っておいてくれないのでしょうか
 

[Verse 2]
Sire, I have stolen, stolen many times
Raised my voice in anger
When I know I never should

神よ 私は盗みを働きました いくどもいくども
決して犯してはならない罪だと 分かっていながら
自らへの怒りで声を荒立てたこともありました
 

[Chorus]
Liar
Oh, everybody deceives me
Liar
Why don’t you leave me alone?

嘘つきめ!
ああ 誰もが私を欺きます
嘘つきめ!
どうして 放っておいてくれないのでしょうか
 

[Bridge 1]
Liar, I have sailed the seas
Liar, from Mars to Mercury
Liar, I have drunk the wine
Liar, time after time
Liar, you’re lying to me
Liar, you’re lying to me

嘘つきめ! 海を渡って
嘘つきめ! 火星から水星まで
嘘つきめ! ワインを飲んで
嘘つきめ! 何度も何度も
嘘つきめ! あなたは私に嘘をついた
嘘つきめ! あなたは私を騙したんだ
 

[Bridge 2]
Father please forgive me
You know you’ll never leave me
Please will you direct me in the right way
Liar, liar, liar, liar
Liar, that’s what they keep calling me
Liar, liar, liar

父よ どうか私をお許しください
あなたは決して私を見捨てたりはしません
どうか 私を正しき道へとお導きください
嘘つき 嘘つき 嘘つき 嘘つき
嘘つきめ! 誰もが私をそう呼ぶのです
嘘つき 嘘つき 嘘つき
   

[Bridge 3]
Listen, are you gonna listen
Mama, I’m gonna be your slave, all day long
Mama, I’m gonna try behave, all day long
Mama, I’m gonna be your slave, all day long
I’m gonna serve you till your dying day, all day long
I’m gonna keep you till you dying day, all day long
I’m gonna kneel down by your side and pray, all day long
And pray, all day long
And pray, all day long
And pray
All day long, all day long, all day long
All day long, all day long, all day long
All day long

聞いてください どうか
ママ あなたの奴隷になります 一日中ずっと
ママ 私はいい子でいます 一日中ずっと
ママ あなたの奴隷になります 一日中ずっと
死ぬまで あなたに仕えるつもりです 一日中
死ぬまで あなたのお世話をしましょう 一日中
あなたのそばにひざまずき 祈りを捧げるつもりです 一日中
祈りましょう 朝から晩まで
祈りましょう 一日中ずっと
一日中-
   

[Outro]
Liar, liar, they never ever let you win
Liar, liar, everything you do is sin
Liar, nobody believes you
Liar, they bring you down before you begin
Now let me tell you this
Now you know you could be dead
Before they let you

嘘つき 嘘つき おまえに勝ち目などありはしない
嘘つき 嘘つき おまえがやることなすこと すべて罪さ
嘘つきめ! 誰もおまえのことなど信じない
嘘つきめ! おまえがなにか始めるまえに足を引っ張ってやる
ああ これだけは言わせてくれ
彼らがおまえを死に追いやる前に
自ら命を断つことも できるのだと

日本語訳:もふお

曲の解説-Liar/ライアー

Liarは、嘘つき!と責め罵る言葉と、助けてくださいと許しを請うセリフが交互に飛び交う詩の構成が特徴的なフレディ作の楽曲です。
両者のセリフを別人と解釈することもできますが、ここでは罵倒するのも罪を背負い改心しようとするのも同一人物として読み取りました。

Liarという言葉の解釈

Liarという言葉のニュアンスには、単に「嘘つき」よりももっと強い非難が込められています。悪意を持って騙す。誑かす。というような。
また、宗教もこの言葉に色濃い影響があるといえます。

フレディの両親は熱心なゾロアスター(拝火教)教徒であり、楽曲ライアーで表現されている神が彼らの信奉する神なのか、またはイギリスで多くの人々が信仰している、キリスト教のイエス・キリストであるのかはわかりませんでしたが、ライアーが収録されているアルバム、Queen/戦慄の王女の9曲目に「Jesus」という曲があることから、後者であるという前提でお話すると、、

キリスト教には、悪魔(サタン、デビル)が人を狡猾に騙し誑かして罪を犯させるという考えがあります。
騙す者は悪魔であり、悪魔が悪事の元凶であると。
Lierという言葉は、人に対してではなく、悪魔に対して向けられるべき強い非難の言葉と考えられています。
日本人の多くは(私もですが)あまり馴染みがありませんが、海外での宗教の教えは彼らの根本的な道徳的思考に反映しているといえます。

マーキュリーが歌詞に登場

from Mars to Mercury という歌詞がありますが、天文学に精通したブライアンのブライ案なのか、フレディがマーキュリーに魅せられてライアーの詩にも参上したのかはわかりませんが、ちょっと「おっ!」となりました。

ここで私がなにを想像しているか。
セーラーマーキュリーに扮しているフレディの姿です。それもヒゲあり。(怒らないでくだせえ…)
気になる方…こちらをクリックするのだ!「セーラーマーキュリー フレディ

自殺まで匂わせるほどの心の葛藤が

曲のラストには「自分で死ぬことだってできるんだぜ?」という、脅迫染みた強烈なセリフが飛び出します。追い込まれて、死まで意識するような強い葛藤。
フレディの名曲、ボヘミアン・ラプソディを彷彿させるような、罪に苛まれて苦しむ人間の心の葛藤がライアーでも表現されています。

ブライアンはライアーの編曲に不満だった

ブライアンは後に、ライアーのベースとドラムのアレンジに不満があり、プロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーに、もっと音に厚みを出したいと何度も直談判したが通らなかったと漏らしています。当時は制作環境が満足のいくものではなかったんですね。

Queen(戦慄の王女)の2011リマスターアルバムにはライアーのデモ盤も入っている!

1971年12月にウェンブリーのディ・レーン・リーのスタジオで録音されたデモ盤のLiarが、ボーナストラックとして収録されています。

デモ盤はなんと7分52秒!完成盤と比べるとだいぶスローリーに聴こえます。
そして音も籠もってるんですが、当時のクイーンの置かれた状況や、彼らの苦労をイメージすることができて、そういう意味でも楽しめました。

動画-Liar/ライアー

オフィシャルビデオ その1

黒のスパンコールに身を包むフレディ。「ライアー」の声色が最後に変わるところがセクシーです。

ライアーを歌うフレディマーキュリー

おっ。またくさりかたびらを着ておるね(違う)
前髪、すごい短いな…。この頃のフレディは何時間も鏡に向かって髪をいじっていたらしいからこの前髪にも並々ならぬこだわりがあったんでしょうな。
「今日の僕ってきれいだと思わない? ラバー」

ライアーを演奏するジョン・ディーコンとロジャー・テイラー

ロジャーがちょっとわかりにくいですが、フレディの衣装と似た、黒のスパンコールのノースリーブです。
ジョンはきらびやかな黒い衣装。貴公子っぷりが前面に押し出されてます。

オフィシャルビデオ その2

こちらの動画は曲の前半が1973年7月9日のリハーサルで、後半が1974年11月20日のレインボーシアターです。後半のライブアレンジが秀逸
この僅かな間になにがあった!というくらい、みんな自信みなぎる素晴らしいパフォーマンス!

ライアーを演奏するブライアン

レッドスペシャルを手に。長い指を踊らせるブライアン。

ライアー!とカメラに指差すフレディ

これは「ライアー!」とカメラに向かって指差す場面ですw こういう曲に合わせたパフォーマンスも最初期から練られていたんだなと。さすがグレートプリテンダー。

ジョンとフレディが同じマイクで歌うシーン

All day long♪の掛け合いでのディーコン・ジョンとフレディ。
このころはまだ口パクじゃなかったのかな、ジョンw

ライアーを実演するジョン、フレディ、ブライアン

足長すぎてどうなってんだよ、と思ったらヒールのあるブーツ履いてるんだね。にしても長いけど。

ライアーでのロジャー

うっすらフレディの亡霊が乗っかっているがw ロジャーの美しさに目を奪われる。もちろんドラムも最高だ!やはりクイーンはライブなんだなぁとしみじみ。

1977年6月6日 ロンドンでのライブ

1977年6月なんで、アルバム華麗なるレースのあとくらいですね。さすが、更にパフォーマンスに磨きが掛かってる!
そして貫禄の黒タイツのフレディ。

ライアーを演奏するブライアン・メイ

このライブではフレディが黒タイツ、ロジャーは上半身裸です。
半分が半裸で構成されているQUEEN。こちらは反半裸派のブライアンですw
ブライアンがライブで脱ぐのは想像できない。

黒のタイツでライアーを歌うフレディ

タイツ姿のフレディを見ると、どうしてもキャッツアイの三姉妹のタイツ姿を思い浮かべる世代です。マチはきらめくパッションフルーツですよ。

タンバリンを振るフレディ(黒タイツ)

フレディの黒タイツが背景に溶け込みすぎてオプティカルイリュージョン状態なんですがw

https://www.instagram.com/p/BuMJMaUA_w-/

これすごくいい写真ですよねぇ。インテリアのセンス、色合い、4人の衣装。
当時のケンジントンマーケットもこんな雰囲気だったのだろうか。。

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