【歌詞&和訳】Killer Queen/キラークイーン(QUEEN/クイーン)

QUEENの3rdアルバム、 Sheer Heart Attack/シアーハートアタックから2曲目のナンバーです。
シングルとしても発売され、イギリスのチャートで2位、アメリカのチャートでも12位にランクインし、クイーンにとって初の大ヒットと言える作品になりました。ちなみにこの時のチャート1位は デヴィッド・エセックスのGonna Make You a Starでした。

キラークイーンはフィンガースナップで始まる、とにかくシャレオツでセクシーで優雅な曲。フレディのセンスが爆発しています。
この曲を聴くと飲みたくなるシャンパーニュ。い、いや、今日はスパークリングワインでいいかなw そういや最近、成城石井のスパークリングワインにハマってます。ちょい飲みにサイコー、おすすめです。オシャレなキャビネットには映えないかもしれないけどw

歌詞と和訳-Killer Queen/キラー・クイーン

作詞・作曲: フレディ・マーキュリー
シングル: 1974年10月11日発売
初出アルバム:Sheer Heart Attack/シアー・ハート・アタック(QUEENの3rdアルバム)・1974年11月8日発売

[Verse 1]
She keeps a Moët et Chandon
In her pretty cabinet
“Let them eat cake” she says
Just like Marie Antoinette
A built-in remedy
For Khrushchev and Kennedy
At anytime an invitation

You can’t decline
Caviar and cigarettes
Well versed in etiquette
Extraordinarily nice

彼女の素敵なキャビネットにはモエ・エ・シャンドンが飾られてる
“みなさんにケーキはいかがかしら?”
まるでマリー・アントワネットのような口振り
彼女はフルシチョフとケネディのために用意された特効薬
彼女からのお誘いは いかなる場合も断れないのさ
キャビアとシガレット
洗練された礼儀作法
極上の女だよ
 

[Chorus]
She’s a Killer Queen
Gunpowder, gelatine
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind
Anytime
Recommended at the price
Insatiable an appetite
Wanna try?

彼女はキラークイーン
火薬、ニトロゲル
レーザービーム付きダイナマイトで
きみの心を吹き飛ばせるのさ
いつでもね
おすすめできる価値があるのさ
飽くなき欲望を
試してみたらどうだい?
 

[Verse 2]
To avoid complications
She never kept the same address
In conversation
She spoke
Just like a baroness
Met a man from China
Went down to Geisha Minah
(Killer, killer, she’s a killer queen)
Then again incidentally
If you’re that way inclined
Perfume came naturally from Paris (Naturally)
For cars she couldn’t care less
Fastidious and precise

面倒ごとを避けるため
彼女は同じ場所にはとどまらない
言葉を交わせば
まるで高貴な男爵夫人のよう
中国人の男と出逢ったときには
芸者「マナ」を演じるのさ
きみがその気になったのなら
香水はもちろんパリからのお取り寄せ
(当然さ)
車だって気にしないわけにはいかない
こだわり屋なのさ
 

[Chorus]
She’s a Killer Queen
Gunpowder, gelatine
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind
Anytime

彼女はキラークイーン
火薬、ニトロゲル
レーザービーム付きダイナマイトで
きみの心を吹き飛ばせるのさ
いつでもね
 

[Bridge]
Drop of a hat she’s as willing as
Playful as a pussy cat
Then momentarily out of action
Temporarily out of gas
To absolutely drive you wild, wild…
She’s all out to get you

子猫のようにはしゃいだり
じっとおとなしくなったり
くるくると表情を変えて
きみを夢中にさせる
彼女はきみを手に入れようと狙ってるのさ
 

[Chorus]
She’s a Killer Queen
Gunpowder, gelatine
Dynamite with a laser beam
Guaranteed to blow your mind
Anytime
Recommended at the price
Insatiable an appetite
Wanna try?
You wanna try… 

彼女はキラークイーン
火薬、ニトロゲル
レーザービーム付きダイナマイトで
きみの心を吹き飛ばせるのさ
いつでもね
おすすめできる価値があるのさ
飽くなき欲望を
試してみたらどうだい?
試したくなっただろ?

日本語訳:もふお

曲の解説-Killer Queen/キラークイーン

歌詞の解釈は聴衆に委ねるスタイルをとっているQUEENですが、この楽曲、キラー・クイーンについてはめずらしく、作詞者であるフレディが高級コールガールの歌なんだと発言しています。

ギターのブライアン・メイはのちに、この曲が転換期になった、と。
キラークイーンが大ヒットして、文無しロックミュージシャンからようやく抜け出すことができたんだと述懐しています。
そして、キラークイーンはQUEENの音楽性が凝縮された曲なんだ、とも。

曲のタイトルにQUEENが付くのは時系列的にKiller Queenが3曲目です。

歌詞に登場するMoët et Chandonとは

モエ・エ・シャンドンは、フランスのシャンパン製造会社であり、同名のブランド名でもあります。
同社のドン・ペリニヨンも高級シャンパーニュとして有名ですよね。
モエ・エ・シャンドンとQUEENの素敵なエピソードを発見しました↓↓

https://twitter.com/kumosuke55/status/1062322684049014785

マリー・アントワネットの有名な言葉

歌詞に登場する、
“Let them eat cake” she says Just like Marie Antoinette のくだり。
( “みなさんにケーキはいかがかしら?”まるでマリー・アントワネットのような口振り)
ですが…

ケーキを食べればいいじゃない」(ケーキをたべればいいじゃない)とは、フランス語の語句 Qu’ils mangent de la brioche!(「ブリオッシュを食べればいいじゃない」の意)を踏まえた英語の慣用句 Let them eat cake を日本語に訳したもので、農民が主食として食べるパンに事欠いていることを知った「あるたいへんに身分の高い女性」(une grande princesse) マリー・アントワネットが言った台詞とされている。ただし、これはマリー・アントワネット自身の言葉ではないことが判明している。

Wikipedia-ケーキを食べればいいじゃないより

マリーアントワネットの有名なセリフ(実際に発言したという根拠はないらしいが)を用いて、歌詞に登場するキラークイーンと「庶民の暮らしに疎い身分の高い女性-マリーアントワネット」を重ねたのではないでしょうか。

フルシチョフとケネディ

Khrushchev and Kennedy
ケネディは第35代アメリカ合衆国大統領のジョン・F・ケネディのこと。
フルシチョフはケネディと同時期にソビエト連邦の第4代最高指導者であったニキータ・フルシチョフのことです。
冷戦期真っ只中の両国の指導者ですら仲直りさせてしまう(!)恐るべしキラー・クイーン。

英国人としては「ケネディとフルシチョフ」とした方が自然ですが、その前の語句 A built-in remedy に合わせて同音にそろえているのだと思います。

ガンパウダーとゼラチン?

Gunpowderは火薬のこと。
ではgelatinは?
ここでのゼラチンは、ゼリーを固めるときに使うアレではなく、ダイナマイトを構成するニトロゲル(ブラスチングゼラチン)のことでしょう。

ダイナマイト(英: dynamite)はニトログリセリンを主剤とする爆薬の総称。アルフレッド・ノーベルが最初に発明したのはニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませたものである。現代の日本においては、社団法人火薬学会の規格では6%をこえるニトロゲル(後述のブラスチングゼラチン)を含有する爆薬の総称と規定されている。

Wikipedia-ダイナマイトより

ダイナマイトだけでも意味合いとしては伝わるのに、わざわざ Gunpowder, gelatine と挟んでいるのは、超危険物を羅列して凄まじい威力の爆発物だということを強調しているのと、フルシチョフとケネディと同じように、前の語句 She’s a Killer Queen に合わせる、同音にそろえる脚韻を狙ってのことだと思います。

あとはもうひとつ。
プルプルとろとろしたゼラチン(ゲル状)の語感で、この女性のなめかましさみたいなエロティックを連想させるのに一役買わせてるじゃないかと。
だって高級娼婦の歌だもんねぇ。
こうやってああだこうだと想像するのが楽しいんですよ。ぐふふ

ゲイシャも登場!

Geisha Minah 芸者。マナ?ミナ?は芸者の名前かな?
実際にきくとマンナって聴こえます。
ここちょっと、恐れ多くも突っ込みたいんですけど、せっかく Geisha を使ってくれているので、
Met a man from China Went down to Geisha Minah
のくだりのチャイナはジャパンにしてもらえればすごく喜んだ。誰が?
いや、私がw

ただ、フレディがこの曲を書いたのは初来日前です。
まだ日本の熱狂的な歓迎を受ける前。フレディがこんな格好をする前。

めっちゃ似合ってますね。そして衣装に着物というチョイスがなんだかとても嬉しい。
ちなみにこのあと着物を脱いで凄まじくセクスィな衣装にチェンジしますw

映画ボヘミアンラプソディで口パク出演を強いられた曲

大成功を収めた映画ボヘミアンラプソディで、フレディがテレビ出演で口パクを強いられた曲がKiller Queenでした。
当時はテレビ出演で生演奏するバンドは稀だったらしく。
クイーンは自分たちの演奏力に自信があったので、口パク演奏には不本意ではあるものの番組プロデューサーには従わざるをえない。

そこでフレディはわざと口パクをわかりやすくズラすんですよね。
かわいらしい反抗であるw
1974年にネットなんて便利なもんがあるわけないので、テレビとラジオが絶大な影響力を誇っていました。楽曲の広告宣伝には欠かすことのできないメディアだったんですね。

動画-Killer Queen/キラークイーン

テレビ出演 Top Of The Pops

劇中ではキラー・クイーンをわざとズラして口パクしていたフレディですが、イギリスの大人気ポップ音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」での口パクはうまく合わせていますよね。
フレディよりも ロジャードラムのやる気の無さの方が余程目立ちますw
この出演より前に、2枚目アルバムに収録されたSeven Seas Of Rhyeでも口パクさせられて怒っていたらしいw

メアリーに借りた毛皮のコートを着るフレディ

フレディの彼女、メアリーに借りた毛皮のコートでしょうか。
ゴージャスでセクシーな佇まいが曲にマッチしている。さすが!
もしかしてこのKiller Queenとはフレディ自身のことなのかな?なんて思ってしまう。

ジョンのベースを奏でるフレディ

ジョンのベースを奏でるフレディ。
このシーン好きだなぁ!

テレビ出演 Avro’s TopPop – Dutch TV

テレビ出演つながりで、こちらも。
ロジャーはもちろんやる気ないです。はいw

1977年6月6日 ロンドンのアールズ・コートでのライブ

しかしキラークイーンって難しい曲ですよね。音程が取りにくいというか、ファルセットの部分なんて特にそう思う。
ところで自分的なこの曲の見どころは、ジョン・ディーコンによるトライアングルのキーン♪です。

爽やかな笑顔のブライアン・メイ

とっても幸せそうな笑顔のブライアン。ライブでMC中。

ダイヤ柄レオタードのフレディ

ダイヤ柄カラフルレオタードのフレディ。
横顔がうつくしい、ビューリフォー…!

キラー・クイーンを演奏するジョン・ディーコン

ちょっとおかっぱ頭に見えるジョン・ディーコン。素敵です。

1974年 ロンドンのレインボー・シアターでのライブ

始まりの指鳴らしのシーンがカッコいい!

番外編~映画ボラプでも歌声を提供しているマーク・マーテルのキラー・クイーン

映画ボヘミアンラプソディでのフレディの歌声には、フレディー・マーキュリー本人の音声とフレディ役を演じたレミ・マレックの音声、この動画のマーク・マーテルの音声をミックスして映像と音声に違和感が出ないように演出されています。
まるで本物のフレディ!『ボヘミアン・ラプソディ』で歌声が使われたシンガーが話題

さて、マーク・マーテルの歌唱するキラークイーンは、歌詞のKiller Queen~♪の部分が本家と比較するとちょっと独特です。
歌唱力はもちろんある方ですが、自分はフレディの声質とまったく同じ、すごく似ている!とは思いませんでしたが…。
なんて言いつつ、フレディの歌うライブ映像にマーク・マーテルの声をあてたらあっさり騙されてしまうかもしれない…。いや、きっと騙されるに違いないw

そもそもマーク・マーテルはロジャーのオーディションで正式に認められたボーカルだもんなぁ。トリビュートバンド「Queen Extravaganza」が拝見できる機会があればぜひ行きたいと思います!(そのまえにチケット当たるのか?w)

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